バズワードは無視、本当に大事なことから施策を。

by 橘 守

まことにもって遅ればせながらですが、ブログをはじめます。よろしくお願いします。
かつてのWebDesigningの連載「橘塾」のように主に本業のコーポレートサイト関係のお話しが中心ですが、そのほかにも話が及ぶのではないかなと考えてます。。

 

記念すべき初めての投稿は、「マーケティングのデジタル化においては、バズワードは無視、大事なことに目を向けましょう」という話題から。

 

かつて、1998年―2000年前半 日経産業新聞の2面3面がIT関係情報だけだったということをご記憶の方はもう少ないのかもしれません。また日経ビジネスでも毎週のごとくITベンチャーが日本上陸!だの業務開始だの華々しく記事が書かれていました。当時の論調は「すごいのが日本に来た!!」ってやつですね。

そのことごとくあるいはほとんどが今はもうないんじゃないでしょうか?私自身、ベンチャー日本法人(PointCast)のDirectorやってました。「これからはニュースのプッシュ配信が革命を起こす」とか何とか言われておりましたが、当然ながら今はありません。

それ以降ずっとこの業界に身を置いてますが、この業界の大きな特徴ですが「バズワード多すぎ」ですね。これからは「これです!」ってマスコミ含めて大いに煽っておいて、普及しないとなると一気に引くというやつです。

もっとも強烈な記憶に残っているのが大手代理店も踊らされたバーチャル空間「セカンドライフ」。「バーチャル空間でユーザーとのコミュニケーションを」と銘打ち、サービス開始サポートを大手代理店、情報サービス会社がこぞってサービスを立ち上げて煽りましたが、ユーザー数が数百万に達した割にはMAUがたった数万人程度とかっていう情報が流れて、誰も通らない道に出店しても無駄じゃんとそこでやっと多くの事業者が気づきましたね。

最近ではコンテンツマーケティング、インバウンドマーケティング、に始まる****マーケティング的なことば、直近ではマーケティングオートメーション、ABM(アカウントベースドマーケティング)などぞくぞくと煽ることばがIT関連情報サイトにあふれてます。

この中から特にコンテンツマーケティングを。

コンテンツマーケティングについては「コンテンツが大事」論は大いに賛同します。

しかしながら、コンテンツマーケティングベンダーがコンテンツ作りましょう。映像作りましょう,SNSやりましょうって言っているのは、「コンテンツマーケティング」を標榜することでクライアントに新しいコンテンツを作らせようとしているだけとしか見えません。なぜなら、これらのベンダーがコンテンツマーケティングを一切「数字で語っていない」からです。

***マーケティングというのであれば、コストと効果の関係を数字で説明するべきだと私は考えています。でなければ根拠をもって採用できるはずがないですし、上長にも説明できないでしょう。

コンテンツマーケティングの定義は「適切で価値ある情報を見込み客や顧客に提供することにより、利益につながる行動を引き起こすことを目的とする」。こうなると思いますが、これは決して別ドメインでコンテンツ作りましょう、映像作りましょう、ブログ作りましょうてな話ではなく、「自社サイトのコンテンツを最適化して訪問者に訪問目的を滞ることなく達成していただきましょう」という文脈で理解するべきです。「自社サイトのサイト構造は?、ナビゲーションは?ラベルは?、訪問者に使いやすくなっていますか?」っていうことですね。つまり大事なことは自社サイトのサイト構造、ナビゲーション、ラベルは訪問者に最適化されており、その先にあるコンテンツが訪問者にとって訪問目的を達成するのに十分なものであるかどうかが大事なわけです。

なので「コンテンツマーケティングやりましょう」ではなく「訪問者に最適なサイト構造、ナビゲーション、ラベルをとおして最適なコンテンツにたどり着いていただき、訪問目的を達成してもらえるようなサイト作りコンテンツ作りをしましょう」なんですね。

サイト構造がぼろぼろ、ナビゲーションもラベルも顧客起点でないサイトを持ちながらコンテンツマーケティングやっても意味がありません。大事なのはコーポレートサイトをちゃんと作ることが先ということなんです。ここのところをはき違えてるベンダーが多いし、それに乗っかるクライアントは「コンテンツマーケティング」やる前に、やるべき大事なことがあるでしょう?ということなんです。